鉄道写真と飛行機写真の撮影紀
2008年の表紙写真集
船出の時、今来たる……
元初の朝、決意も新たに、清々しい新年を迎える。今年はこれをやろう、あれをやろうと希望に胸をふくらませる。できれば、その思いがずぅっと続きますように。そして迎えた年末に「あぁ、この一年よかったなぁ」と言えるように。さぁ、船出の時がやってきましたよ……。
厳しき道も、前へ前へ……
あなたの前途には、様々な困難が待ち受けていることでしょう。大雪の日も、強風の日もあるかもしれない。それでも、前へ進み続けること。ゆっくりでも構わない。前へ進んでいくことが、あなたの力になります。そしてその力は、あなたの強さになります。
最後の春風を……
春は毎年やってくるというのに、雲仙はずっと見守ってくれているというのに、列車だけが来月からやってこない。そんなのあまりに悲しすぎるじゃないか。だからこそ、ぼくはあなたを撮っておきたかったのです。せめて、ぼくの記憶の中では、ずっと走り続けてくれるように……。
さぁ、顔上げて。
出会いや別れの季節、春。旅立ちや巣立ちの季節、春。不安はいっぱいあるけれど、うつむいてばかりではいけません。さぁ、顔上げて。あなたの頭上にはほら、こんなにも希望にあふれた花たちが、あなたの行く道を見守ってくれているのですから。
潮風あびて、のんびりと……
あんまり頑張りすぎても疲れてしまうので、たまにはのんびり海岸散歩なんていかがでしょう。お休みも多くて、天気がよい日も多い5月だからこそ、爽快な青空の下で、のんびり旅でもできたら、これほどの贅沢はありませんよね。
ジメジメなんて、吹き飛ばせ……
そろそろ、仕事でもそれ以外でもジメジメとした季節を迎えます。でもね、このうっとうしさに 顔をしかめるばかりではいけません。頑張って、踏ん張って、この湿気たっぷりの世界を 乗り切ったならば、ほら、もうすぐ夏が待っています。
青き風に包まれて……
坂道を登る。日差しは容赦なくぼくを照らす。でも、ここで引き返すわけには行かない。 汗を拭きながら、ぼくは展望台へと上がった。その瞬間、ぼくは疲れを忘れた。 あの苦しかった坂道でさえ、この絶景の序章だったのだと気づいた。
楽園がここにある……
何としても行ってみたかった場所に、機会を得て、今年もひとつ行くことができました。まさに楽園という言葉がふさわしいこの絶景。こうしてひとつひとつ、行ってみたかった場所を訪れる度に、ぼくは今生きているということに感謝するのです。
実りの季節、喜びの秋……
厳しい夏を乗り越えるとやってくる実りの季節。 新米も美味しいが、この季節にはさまざまな果物も収穫期を迎える。たわわに実ったみかんもそのひとつ。太陽と大地が作り上げた豊かな自然の贈り物を求めて、列車旅なんていかがでしょう。
ふるさとを探しに……
いつまでも変わってほしくない情景に出逢う。また帰ってきたいと思う街と出逢う。そこがぼくの心のふるさとになる。郷愁、懐かしさ、どうしようもない寂寥感……。そんな心のふるさとを探しに、この秋もまた、ぼくは旅を続けるのだ。
錦の調べに身を任せ……
錦秋とはよく言ったもので、錦のようにきらびやかな紅葉のシーズンが今年もやってきた。圧倒的な美を前に、既に言葉は出ない。ゆっくりと、のんびりと、この美に身を任せる。日本に生まれてよかったなぁ、と心から思う至福の時である。
輝きの向こうへ……
今年一年、いろいろありました。振り返ると、あっという間だった気がします。よかった人も、悪かった人も、来年は今よりよくなると信じて、頑張っていきましょう。光り輝くこの橋を渡れば、ほら、希望に満ちた来年は、もうすぐそこまで来ています。