鉄道写真と飛行機写真の撮影紀

2014年の表紙写真集

2014年1月の表紙

凛としてそびえ立つ

「一富士、二鷹、三なすび」……やはり、おめでたい新年には、真っ白に冠雪した富士の姿がよく似合う。富士こそ、日本の象徴だよな、と改めて思うのだ。その悠然とした、凛としてそびえ立つ姿に、心は沸き立ち、始まった年への誓いを新たにするのだ。 2014年2月の表紙

疾風怒濤の青い矢よ

時刻は15時前。北の大地の冬らしく、もう日が傾き始めている。きらきらと輝く微粒子の中を、振り子式の韋駄天特急はその身を傾けながら猛スピードで駆けてきた。昨今の事故で厳しい状況が続くが、これからも北の大動脈を繋いでほしい。 2014年3月の表紙

淡き春、少しずつ

3月は季節の変わり目である。まだまだ寒い日も多い。でも、だんだんと暖かさを感じる月でもある。着実に、季節が春へと向かっていることを実感させてくれる月だ。梅の花が満開になれば、もう間もなく、桜の季節の足音が聞こえてくる。 2014年4月の表紙

心の中にも春風が

春がやってきた。待ちに待った春だ。さくらが咲いた。桃も咲いた。若葉も芽吹いた。暖かな風に誘われるように出かけた春探しの旅。降り立った名も知らない小さな街でいっぱいの春を見つけた。心の中を春風がやさしく吹き抜けていった。 2014年5月の表紙

海へ、千葉の海へ

千葉県北西部で生まれ育ったぼくにとって、房総の海岸は、同じ千葉県でありながらも決して近い存在ではなかった。写真を撮るようになって、少しずつ撮りためた千葉の海。いま改めて思う。五月晴れの休日には、海へ、千葉の海へと行ってみようと。 2014年6月の表紙

清流望む列車旅

水郡線のハイライトともいうべき常陸大子周辺は、久慈川の清流が車窓の友となる。久慈川に沿い、久慈川を渡り、時折訪れるわずかな平地に人々の暮らしがある。雨降りでもいい、晴れていたらもっといい。ずっと列車に揺られていたい路線だ。 2014年7月の表紙

変わるものと変わらないもの

山陰本線餘部橋りょう。かつて東洋一を誇ったトレッスル橋も今はない。国鉄時代から走ってきたキハ181系も引退して、新しい車両が走り始めた。渡る橋も、走る車両も変わってしまったけど、この絶景だけはいつまでも変わらない。 2014年8月の表紙

美ら海よ、いつまでも

日本が誇る楽園、沖縄。エメラルドグリーンに輝く海原に、さんさんと降り注ぐ太陽。まぶしさにあふれた夏の沖縄は、何度行っても飽きることはない。苦難の歴史を忘れることなく、いつまでもこの美しい風景が出迎えてくれることを心から願う。 2014年9月の表紙

朝もやをつきながら

涼やかな朝でした。目を覚ますと白い霧が辺りに立ち込めていました。盆地らしい朝の光景に期待が高まります。やがて日の出の時間、朝日が差し込んできました。線路際に咲くコスモスの花が美しく輝きます。今日は素晴らしい一日になるぞ、と確信しました。 2014年10月の表紙

ドラマチックタイム羽田

日本の空の玄関口、羽田空港。次々やってくる飛行機を、ただ見ているだけでも飽きることはないのだが、秋から冬にかけては夕焼けの美しさがさらに魅力を高める。よく晴れた日の夕方、富士山が見えるとドラマチックなショータイムが始まった。 2014年11月の表紙

柿食えば、汽笛鳴るなり

雲が多くて、雑木林はきれいに色づいているのに、せっかくの紅葉がなかなか輝かない。寒い風も吹いてきたし、今日は早めに切り上げるかと思った時、たわわに実る柿の木を見つけた。これだって立派な秋の象徴じゃないか、うれしくなってシャッターを切った。 2014年12月の表紙

煌やか街の小宇宙

駅から出たその瞬間から、もうそこは未来都市だった。JAXA筑波宇宙センターがあり科学技術の研究学園都市があるつくば市。未来を感じさせる街が、色とりどりの光の森で埋め尽くされる。宇宙の街にふさわしい煌やかな小宇宙をのんびり散策した。