鉄道写真と飛行機写真の撮影紀

2017年の表紙写真集

2017年1月の表紙

真白き富士に抱かれて

冬の太平洋側特有の雲ひとつなく乾燥した晴天の日には、冠雪した富士山が美しい。真っ青な空の下で、気高く、そして雄々しい富士の嶺に抱かれながら味わう車窓。列車旅を何倍にも思い出深いものにしてくれる至福のひと時だ。 2017年2月の表紙

寒さを忘れる美しさ

あこがれのさっぽろ雪まつりにやってきた。夜にはきらびやかなライトアップに、そして最近の流行は雪像と映像が融合したプロジェクションマッピングが人々の注目を集める。その美しさに酔いしれる時、寒さはもはやどこかに飛んで行ってしまうのだ。 2017年3月の表紙

筑波嶺に春の香りが

つくばエクスプレス沿線に引っ越してきて以来、ずっと気になっていた。毎年2月ごろになると車内の中吊りや駅のポスターに掲示される「筑波山梅まつり」。満開のピークに合わせて訪れることができた。筑波山の麓の広大な梅林で存分に春の香りを楽しんだ。 2017年4月の表紙

春は鈍行列車に乗って

桜の見頃は本当に短くて、あっという間に過ぎ去ってしまう。焦る気持ちもわかるけど、そんな時こそ、鈍行列車に乗って旅してみたい。ゆっくり、のんびり、ことことと……。そうすれば、希望の春があちらこちらで咲き香っていることに気づくはずだ。 2017年5月の表紙

中央アルプスを横目に

天竜川沿いを南北に貫く飯田線。辰野から南下していくと、やがて車窓の友は残雪の美しい中央アルプスとなる。七久保駅のそばからは、南駒ケ岳を中心に、日本百名山・空木岳も望める。最も美しい初夏、中央アルプスを狙った旅に出てみた。 2017年6月の表紙

みどりの風が駆け抜ける

手前には青や紫に咲き群れる紫陽花、その向こうに淡い緑の田園。そしてバックには深い緑の森があり……。そこへやってきたのは、いすみ鉄道が誇るキハ58の勇姿。千両役者の登場だ。待ってましたとばかりに、みどりの風がふわっと駆けていった。 2017年7月の表紙

あの潮風を忘れまい

2015年の高波被害以来、不通が続く日高本線。復旧断念の声も聞こえてくる中、いま改めて思う。天日干しされる日高昆布の豊かな香りと、涼やかな潮風に包まれたこの記憶を永遠に忘れまいと。いつかまた出逢える日が来ることを信じながら。 2017年8月の表紙

愛しのシャコタンブルー

その美しき海の色を、人は「シャコタンブルー」と呼ぶ。これまでの2度の訪問ではいずれも曇ってしまい、その美しさを味わうことはできなかった。3度目の正直だ。ずっと恋い焦がれつづけたシャコタンブルーに、ようやく出逢うことができた。 2017年9月の表紙

小さな秋を探しに

稲穂、コスモス、紅葉。秋の代表的なアイテムだ。でも、それだけじゃない。秋晴れの福井を訪れたこの日、ススキが、ソバが出迎えてくれた。秋の豊富なアイテムを探しに、名も知らぬローカル線へ、足を延ばしてみようと思う。 2017年10月の表紙

そよそよ揺れる秋桜

島原半島の付け根、有明川の河川敷にはコスモスの花が揺れていた。日差しは強いが、もう風はすっかり秋だ。秋桜とも称される可憐な花はそよそよと風にたなびく。今では平穏な島原半島をのんびりと駆けるローカル線によく似合う光景だった。 2017年11月の表紙

彩り豊かな山間の駅で

日本の「標高が高い駅」ベスト10のうち、実に9駅を占める小海線。高原列車のその名にふさわしく、あたりは涼やかな空気に包まれている。午後、野辺山行の臨時列車が到着した。紅葉を楽しみに来た観光客が大勢乗り込み、山間の駅は一気に華やいだ。 2017年12月の表紙

ミナトヨコハマ幾千の星

横浜が誇る夜景スポット・大さん橋へやってきた。ランドマークタワーを始めとしたみなとみらいの街並み。その横には美しい富士山のシルエットも見えている。風は冷たいが、幾千の星々のようなミナトヨコハマの夜景をずっと眺めていたくなった。